コンテナ化とセットで出てくるDocker。今回はDockerとは何なのかということと、WindowsでDockerを使うための環境構築方法を紹介していきます。
Dockerとは
Dockerは、コンテナベースの仮想化ソフトウェアプラットフォームです。簡単に言うと、アプリケーションの実行環境を構築するためのツールです。
Dockerコンテナは、OSレベルの仮想化技術を使用しており、ホストOSとは独立して動作します。なので、Dockerコンテナを配置するだけでアプリケーションが動作する環境をつくることができます。
通常アプリケーションを動作させるための環境構築となれば、ホストPCにいろいろとインストールする必要があります。一方Dockerはコンテナを配置すればよく、必要無くなればコンテナを削除すればよいのでホストPCの環境を汚さずに済みます。
またVMWareで仮想サーバを構築したりAWS、GCP等クラウド上に仮想サーバを立てるのに比べ、Dockerの方が環境自体が軽量で、環境の移植が容易というメリットもあります。
DockerにはDocker Engineと呼ばれるコンテナランタイムが含まれており、コンテナを実行するための機能を提供します。Docker EngineはVMWareのようにゲストOSを必要としません。なので、ホストPCに1つのOSがあり、Docker Engineをインストールすることで、Dockerコンテナを操作することができるようになります。
Docker環境の構築
Dockerを使うためには、まずはDocker環境を構築する必要があります。今回はWindowsにDockerをインストールします。
Dockerのインストール
まずは以下のサイトからdockerのインストールファイルをダウンロードします。
https://docs.docker.com/desktop/install/windows-install/
ダウンロードした.exeファイルを実行し、Dockerをインストールします。インストールが完了すると、以下のような画面が表示されます。
デスクトップにショートカットを作成した場合、デスクトップのDocker Desktopアプリケーションを起動します。ショートカットを作成していない場合は画面下の虫眼鏡でDocker Desktopと検索しましょう。
WSL kernelに関する警告が出る場合
以下のような警告が出る場合がありますが、この場合はWSL Linux kernelをアップデートします。
アップデートには以下サイトにアクセスし、Linux カーネル更新プログラム パッケージをダウンロードします。
ダウンロードしたパッケージを実行し、WSL kernelを更新します。
Dockerのインストールを確認する
ここまでの手順でDockerインストールは完了です。最後に、Dockerがインストールされていることを確認します。コマンドプロンプトを開き、以下コマンドを実行します。
docker --version
以下のようにバージョンが表示されれば、インストール完了です。
まとめ
WindowsでDocker環境を構築する方法を紹介しました。次回はコンテナを作成し、アプリケーションの実行環境を整えていこうと思います。
ではでは👋