Pythonには豊富なライブラリ、パッケージが用意されています。これらを使うことで、よくある機能はいちいち自分でプログラムを書く必要がなく、ライブラリ、パッケージを用いることで実装できます。
このおかげで、効率的にコーディング作業を進めることができます。
Pythonをインストールしたときに元々入っている標準ライブラリで基本的な機能は賄えますが、それ以外のライブラリ、パッケージを使いたい場合には外部からインストールする必要があります。
今回は、外部からPythonパッケージをインストールする方法を紹介します。
この記事では、
- Pythonでパッケージをインストールする手段
- Pythonでパッケージをインストールする具体的方法
について解説しています!
Pythonでパッケージをインストールする手段
Pythonでパッケージをインストールする手段は大きく2つあります。
1つ目が”conda“で、2つ目が”pip“です。
condaとは
condaを使う場合、Anaconda社が管理するリポジトリからパッケージがインストールされます。
condaを使ってパッケージをインストールするメリットとして、依存関係をチェックしてくれるという点があります。
依存関係とは、「パッケージXが正常に動作するためには、パッケージYのバージョンが1.5.6~1.5.8のいずれかでなければならない」といったものです。パッケージYのバージョンがこれ以外だと、パッケージXが正常に動作しない可能性があります。
condaでパッケージをインストールすることで、このような依存関係によって生じるトラブルを回避することができます。
condaでパッケージをインストールするには、Anacondaの環境を構築する必要があります。
Anacondaの環境構築については、以下の記事を参考にしてみてください。
pipとは
pipを使うと、PyPI(Python Package Index)というオープンソースのリポジトリからパッケージがインストールされます。
オープンソースからパッケージを探す分、インストールできるパッケージの種類は多いです。
一方で、PyPIがオープンソースである以上、安全性の保障がされていないというのも実情です。誰でもソースを登録できるものの、それをチェックする機能はまだ十分ではありません。
現在進行形でPyPIのセキュリティ強化が進められているようなので、将来的にはそういったリスクは低くなるかもしれませんが、、、
condaとpipは混ぜるな危険⁉
よく、condaとpipの併用はよくないと耳にします。
確かに、特に何の考えもなくその場の気分でcondaとpipを使い分けているのであればそれは問題だと思います。
しかし、場合によっては、condaでは必要なパッケージをインストールできないといったことがあります。そのような場合には、condaとpipを併用して使う必要があります。
なので、使い方としては、
- 基本condaでインストールし、condaにないパッケージはpipでインストール
- 基本pipでインストール
といったやり方が無難かと思います^^
condaでライブラリをインストールする
ここからは、condaを使ってパッケージをインストールする方法を紹介します。
Anaconda Promptを開き、以下のような書式のコマンドを実行します。
conda install パッケージ名
例えば、pandasをインストールするするときは、以下のようになります。
conda install pandas
これで、指定したパッケージの最新バージョンがインストールされます。
バージョンを指定してインストールする
パッケージのバージョンを指定してインストールすることもできます。
conda install パッケージ名 == x.x.x
x.x.xの箇所に、インストールしたいバージョンを指定します。
例えば、pandasのバージョン0.25.2をインストールしたい場合、
conda install pandas == 0.25.2
というように記述します。
condaにパッケージがないときは(conda-forge)
condaだけでは、どうしても求めているパッケージが見つからない場合があります。
そんな時は、諦めて即座にpipに行くのではなく、conda-forgeで探してみてください。
conda-forgeは、github上で組織されているコミュニティ主体のパッケージコレクションです。
conda-forgeで管理されているパッケージは13000を超えています。なので、大体のパッケージはこちらで見つかるはずです。
書式は、以下の通りです。
conda install -c conda-forge パッケージ名
conda-forgeでもどうしてもパッケージが見つからない場合は、泣く泣くpipでインストールしましょう。
アンインストールする
condaでパッケージをアンインストールする場合は、以下のように記述します。
conda uninstall パッケージ名
例えば、pandasをアンインストールしたい場合は、以下のように記述します。
conda uninstall pandas
pipでパッケージをインストールする
次は、pipを使ってパッケージをインストールする方法を紹介します。
pipでパッケージをインストールするために、コマンドプロンプトを開きます。
基本的なインストールは、以下のコマンドで行います。
pip install パッケージ名
pandasをインストールするときは
pip install pandas
のように書きます。
バージョンを指定してインストールする
バージョンを指定してインストールする場合は、以下のように記述します。
pip install パッケージ名 == x.x.x
例えば、pandasのバージョン0.25.2をインストールしたい場合、
pip install pandas == 0.25.2
のように書きます。
アンインストールする
pipを使ってパッケージをアンインストールするには、以下のように記述します。
pip uninstall パッケージ名</span>
pandasをアンインストールしたい場合は、
pip uninstall pandas
のように書きます。
まとめ
condaとpipでPythonパッケージをインストールする違いと、それぞれのインストール方法を紹介しました。
やはり、condaとpipはなるべく棲み分けをしたほうがよさそうです(仕方がない場合もありますが…)
自分のPython環境に応じて、condaとpipを使い分けてくださいね。
ではでは👋