有名な書籍、「バビロンの大富豪」を読んで、なるほどと感心したので、気になった内容をまとめていきます。
この本には、誰もが大富豪になるための一歩を踏み出すヒントがちりばめられていると思います。太古の時代に、お金についてここまで理解していた人がいたのかと感心させられます。
「これは実践できているな」といったことから、「こんな考えもあるのか」と納得することまで、自分自身に当てはめながら読み進めていけるのが本著の面白さだと思います。
それでは、名著から大富豪になるための方法を読み解いていきましょう。
財産を築く不滅の原則
本著には、財産を築くためには、誰もが必ず実践しなければならない不滅の原則があると記されています。その原則は、
稼いだものは、全てその十分の一を自分のものとして取っておく
ということです。
いくらお金を稼いでも、同じだけ使っていたらいつまでたっても財産は増えません。必ず、お金を稼いだらその10%は使わずに自分のものとして取っておくようにします。
そうすることで、自ずとお金が貯まっていきます。
ここで重要なのは、お金を手にした時点でその10%を取り分けておくということです。生活費として使った後に10%残っていればいいなんて考えていると、大抵の場合は10%も残っていません(最悪の場合マイナスになる)。
最初に10%を取り分け、残ったお金で生活することで、10%を財産として蓄えることができるのです。
富をもたらす黄金の「七つの知恵」
お金持ちになるための考え方をして、「七つの知恵」が紹介されています。
- 財布を太らせることから始めよう
- 自分の欲求と必要経費とを混同するべからず
- 貯めた資金は寝かさずに増やすべし
- 損失という災難から貴重な財産を死守すべし
- 自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得よ
- 将来の保障を確実にすべく、今から資金準備に取り掛かるべし
- 明確な目的に向かって、自己の能力と技量を高め、よく学び、自尊心をもって行動すべし
財布を太らせることから始めよう
財産を築く不滅の原則と似ていますが、「得た収入の100%を支出として出さない」ことが1つめの知恵です。
財布にコインを10枚入れたら、使うのは9枚までにする。
これができればお金はどんどん貯まっていきますよね。シンプルですが、これをできていない人が多いのも現実みたいです。
このルールを守ることで、お金持ちになる第一歩を踏み出したも同然です。
自分の欲求と必要経費とを混同するべからず
私たちがそれぞれ必要経費と呼んでいるものは、自分で気を付けていない限り、必ず収入と等しくなるまで大きくなってしまうのです。
「月収20万のときは月15万円で生活できていたが、月収40万円になると、月35万円は生活費として必要になった」というようなことはよくある話だと思います。
ここ考えるべきは、「支払うお金に対する価値が十分にあるか」ということだと記されています。
収入が増えて知らない間に生活水準が上がっている場合、それらの支出が本当に削減できないものなのかということは十分検討の余地がありそうです。本当に価値があるものだけに支出を絞っていくと、今までの支出の無駄が如実に出てくるかもしれません。
必要経費を抑えるためには、予算を立てることが重要です。いくらまで使えるのかを把握しておくことで、本当の必要経費や無駄な支出がはっきりわかります。
予算を立てるメリットとして、場合によっては支払える範囲で自身の欲求を叶えることができるということも挙げられています。支出を抑えるだけでなく、贅沢に使えるお金も把握できる点が予算を組むメリットなのです。
貯めた資金は寝かさずに増やすべし
財布の中に絶えず流れ込み、いつも中身を膨らませてくれる金の流れこそが財産なのです。
財布を太らせるために収入の10%を取り分けておきますが、お金持ちは取り分をそのまま取っておくなんてことはしません。
お金持ちは、取り分けた金を働かせ、さらに金を得るのです。つまり、投資をするのです。
お金に働かせれば、自分一人の稼ぎよりもはるかに多くの収入をもたらしてくれるに違いありません。
損失という災難から貴重な財産を守るべし
健全な投資について、まず第一の原則は元本を確保することです。
投資をしてお金に働いてもらうのは大切ですが、それによって収入がマイナスになっては意味がありません。
マイナスにならないようにするためにも、投資とギャンブルの区別をしておく必要があります。
お金を働かせるにあたり、「どこで」お金に働いてもらうかということは非常に重要です。元本が保証されている(その可能性が高い)、望んだときに金を回収できる投資先を選ぶ必要があります。
自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得よ
家を建て借金を返せば、後は価値ある財産が残る。
ここでは、「家」が価値ある財産として認識されているので、日本に住む私たちにとっては参考にならない部分もあるかもしれません。日本の多くの物件は、新築後価値は右肩下がりになります。
私たちにとって重要なのは、価値ある家を選ぶことなのかもしれません。
家の購入を投資と捉えるのであれば、価値の落ちない(または上がる)物件を見極める必要があります。
将来の保障を確実にすべく、今から資金準備に取り掛かるべし
年老いてから必要な金と、家族を守るために必要な蓄えとをあらかじめ用意しておくことです。
老後が心配という人は結構いるのではないでしょうか。また、自分の身になにかあったときに、家族は生活できるのかということも考えなければなりません。
自分が年老いてから、自分が万一死んでしまってからでは遅いのです。
もし将来に不安があるのなら、今すぐ行動に移しましょう。
明確な目的に向かって、自己の能力と技量を高め、よく学び、自尊心をもって行動すべし
望みがなければ、達成なし。強く、明確な望みを持つべし。
望み(目的)なしに、行動はできません。望みを持つことが、自分を動かす原動力となるのです。
「望みは単純で明確でなければならない」と本書では記されています。多くを望んだり、無理な望みを持つことはかえって自滅を招いてしまいます。
シンプルな望みを常に意識します(例えば、年収1000万円を目指すなど)。望みを叶えるのは簡単ではありません。
望みを叶えるための自信をつけるために、以下のことに注力する必要があります。
- 自らの能力を開発すること
- 仕事の技量を高めること
- 勉強して考えを深くすること
- 自尊心を持ち、規範的な行動をとること
金貨の袋より知恵の詰まった粘土板
「金貨がいっぱい詰まった袋か、知恵の言葉が刻まれている粘土板か。どちらか一つを選べと言われたら、おまえたちならどちらを選ぶかな」
この問いは、今目の前で金を選ぶか、金を稼ぐ知識を選ぶかということを尋ねています。
現代では、「魚か、魚の釣り方どちらを選ぶか」といった表現をよく耳にします。
ここで、金貨を選ぶ人に金は巡ってこないと本書は主張します。
一時の金ではなく、金を稼ぐ方法を知ることで、定期的な収入を得ることができ、最後には富を築くことができるのです。
目の前に金があればついそちらに目が行きがちですが、冷静にどちらが得かを考える必要があります。
投資先は慎重に選ぶべし
さて、収入の10%を取っておいたならば、貯まった金に働いてもらい、さらに利益を生み出していかなければなりません。
そこで重要なのが、適切な働き口を見つけることです。このために大切なのは、以下のような投資をしないことです。
- 自分がよく知らない商売に投資すること
- 目的が不明な商売に投資すること
- あり得ない利益を生ませようとする商売に投資すること
- 詐欺師の甘い言葉に乗せられて投資すること
- 自らの欲望に駆られて投資すること
文字で見ると簡単なルールに見えますが、実際だとこれらルールを守れずに投資をして失敗するケースも多々ありそうです。
投資はあくまでも慎重にする必要があります。甘い話には、必ず裏があるという疑いから入ってみることも、上記のルールを守るための方法だと思います。
そこでじっくり検証し、大丈夫だと判断できたなら、投資して大損することもなくなるでしょう。
まとめ
お金持ちへの道のりは簡単ではありません。しかし、今できることをこつこつと積み重ねていけば、少しずつ近づくことができます。
この本の通り、収入の一部を必ず蓄え、適切な投資先に投資を行うという原則を守る。そうすれば、必ずお金は自分のもとに集まってくる。
そう信じて、これからの行動を考えていきたいです。
この本を読みたい
今回「バビロンの大富豪」の内容をまとめましたが、作中ではこれらの内容が物語になっており、非常に楽しく読み進めることができます。
また、今回すべての内容をまとめたわけではないので、実際に読んでみることで新たな発見もあると思います^^
ではでは👋