【ネットワーク】OSI基本参照モデルを理解する

フォーマットが用意されていると便利な場面って結構ありますよね。例えば、文書を書くときやプレゼン資料を作る時など、、

フォーマットは、何度も似たような作業をする場合に効果を発揮します。同じような書類を書くとき、フォーマットがあれば毎回構成を考える必要はなくなります。そして、決められた書式の中で、必要に応じて文言を変えていけばよいのです。

同様に、ネットワークにも構造を決めるときのためにフォーマットが用意されています。それが、『OSI基本参照モデル』です。

OSI基本参照モデルとは、通信におけるフォーマットを、機能ごとに分類したものです。早速内容を見ていきましょう

プロトコル

通信におけるルールをプロトコルと呼ぶ

何か情報をやり取りするときは、必ず決められたルールに従ってやり取りしなければなりません。

たとえば、日本語しか理解できない人には、日本語で話してあげないと伝えたいことを伝えることができません。ここでは、情報伝達手段は日本語でなければならないというルールが存在します。

ネットワークを介した通信においても、同様のことが言えます。

決められたルールに基づいて通信を行わないと、相手が何を言っているか理解できないのです。

通信におけるルールとは、どんな形式のデータを、どんな形式で送り、どんな形式で受け取って、、、などなど

これらのルールを互いに共有することで、適切に情報をやり取りすることができるのです。この、コンピュータ同士がやり取りする際のルールを『プロトコル』と呼びます

OSI基本参照モデル

プロトコルを分類したフォーマットがOSI基本参照モデル

通信におけるルールがプロトコルであることはわかりました。
しかし、単にプロトコルというと、どんな形式のデータを、どんな形式で送り、どんな形式で受け取って、、、など、いろんな情報が入り混じってややこしいです。


「プロトコルを一部変更したい」なんて場合に、どこをどう変更すればよいのか、一目ではわかりません。そこで、OSI基本参照モデルの出番です。


OSI基本参照モデルでは、通信のルールが7つの階層に分けられています

この第1層から第7層までを組み合わせることで、コンピュータ間の通信が可能になります。このように階層に分かれていることで、プロトコルの変更だったりが容易になります。


ちなみに、現在では、TCP/IPというプロトコルが主流になっています。TCP/IPでは、アプリケーション層とデータリンク層が複数の層の役割をまとめて担っています。

まとめ

通信のルールを内容ごとに分類したのがOSI基本参照モデルです。結構昔に提唱されたモデルなので、今日用いられるプロトコルが必ずしも7層に分かれているわけではないですが、原理としては同じです。


こんなに多くのルールの中で通信が行われているのかと驚いてしまいますが、通信ができるありがたみを感じながら、スマホやPCを触りましょう! 笑


ではでは👋